新型コロナウイルスが経済に与える影響 その2

消費税増税

もちろん周知の事実ですが、2019年10月に消費税が10%に税率変更され、増税されました。もちろん軽減税率等もあり、すべてが10%になったわけではありませんが、2%の増税は日本経済に重くのしかかっています。

景気も後退局面を迎え、消費増税の影響が顔を覗かせ始めたのが、年末あたりだったと思います。

地方経済の三重苦

雪不足によるスキー場等への影響

暖冬と言われだしてから久しいですが、ここ数年は特に、冬場の積雪が減ってきており、全国のスキー場は経営がギリギリのところに来ています。

そこに追い打ちをかけるように、今年は雪がほとんど降らず、営業できないスキー場が全国的に多い状況です。そのため、倒産や破綻したスキー場経営会社が多く、今後もまだ増えそうな状況です。

新型コロナウイルスによるインバウンド激減

例年、1月から2月にかけては、中国からの観光客で大にぎわいになる日本ですが、今年はそのタイミングで、新型コロナウイルスが中国で流行し始め、急遽、中国人観光客が日本に来なくなりました。

そして、日本でも新型コロナウイルスの拡散がはじまり、その他の国からの入国者も激減する状況になりました。

このように、インバウンド消費に傾倒し始めていた、地方の観光地などでは、中国人観光客を当て込んで仕入れていたものが売れず、また、その穴埋めに日本人観光客を呼び込もうにも、活動自粛ムードによって、観光客がいな状況が続いており、経営も傾き始めています。

全く出口が見えず、困惑している状況です。

地域内の経済が回らない

3月から始まった、小中学校等の休校により、更に地方では自粛ムードが高まり、人が集まるショッピングセンターや飲食店はガラガラの日が続いています。そのためそこで働いている従業員もお客さんがいないため仕事に出る機会が減り、これから賃金が値減りすることが予想されます。

本来この時期は、バレンタインデーからホワイトデーの期間やその後、卒業入学需要が高まる時期で春休みも絡んで消費が高まる時期です。

通常であれば、学校が休みなら、ショッピングセンターや飲食店はにぎわうはずですが、今はその逆の状態が続いています。

出口はどこか?

とりあえず2週間は自粛ムードが続く予定なのですが、本当にそれ以降、通常に戻れるのか疑問が残ります。特にここ数日で、東京をはじめ首都圏で新型コロナウイルス感染者が増え続けており、それ以上の期間、続きそうな雰囲気が漂っています。

今の状況の出口は全く見えませんが、政府が「終息宣言」するところが最終的な出口になると思っています。しかしそれはいつでしょう?

4月までに出口が見えなければ、地方の事業所はかなり経営破綻に陥ると思います。

高齢者にとって恐怖でしかない

新型コロナウイルスについては、世代間で大きくとらえ方が違っているのではないでしょうか。若者からすると、罹ってもそんなに大したことないんじゃないの?等いう感覚が多いと思いますが、高齢者は罹ると死ぬかもしれないという認識があります。

子どもたちの疎開を始めた家庭もあるようですが、「その子どもたちがウイルスを持っていたらどうしよう」、「子どもたちと過ごす資金はどれくらいかかるのか」など、高齢者からは不安な声が上がっています。

今できる経済活動をしよう

このままの状況が続けば、日本経済は戦後最大の経済危機を迎えます。こんな状況だからこそ今できる経済活動を行いましょう。そうすることで、最終的に自分にも良い影響があるのではないかと思います。

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