フィボナッチってなに?新しいトリートメントではありません。

FX
フィボナッチ

FXを始めたばかりの人は、あまり聞きなれない言葉ですが、フィボナッチって聞いたことはないでしょうか?

為替取引などをされる場合よく用いられるテクニカル分析なのですが、自分で設定するよりも人が設定したラインを参考にしている人も多いと思います。

今回は、2回に分けてフィボナッチについて詳しく解説していきたいと思います。

数多いデイトレーダー達も使っているテクニカル分析ですので、これを理解できれば、FXで稼げるトレーダーになるチャンスが開けます。

フィボナッチって何?

フィボナッチとはイタリアの数学者レオナルド・フィボナッチのことです。このフィボナッチが1202年に自分が発行した書物にフィボナッチ数列を記載したことによって、名前に因んで名付けられた数です。それ以前にもインドの学者が発見していたようです。

フィボナッチ数列

フィボナッチ数列は非常に単純です。指定する数字とその前の数字を足したものが解となる数字を永遠に並べていくのがフィボナッチ数列になります。簡単に表すと、

  • 0+1=1
  • 1+1=2
  • 1+2=3
  • 2+3=5
  • 3+5=8
  • 5+8=13
  • 8+13=21  ・・・・・

1,1,2,3,5,8,13,21、・・・・・・・・・

必ず、初めが1が2つ並びます。

この数列自体は、直接、テクニカル分析には使いませんが、根幹になっている数字はこうなっているのだなと思ってください。

フィボナッチ比率

次にフィボナッチ数列を使って別の計算をしてみると面白い数字になります。

並んでいる数字を割ってみると・・・

  • 1÷1=1
  • 1÷2=0.5
  • 2÷3=0.66666
  • 3÷5=0.6
  • 5÷8=0.625
  • 8÷13=0.6153846153846(0.615)
  • 13÷21=0.6190476190476(0.619)
  • 21÷34=0.6176470588235(0.618)
  • 34÷55=0.6181818181818(0.618)
  • 55÷89=0.6179775280898(0.618)
  • これ以降、小数点第3位で四捨五入していくと必ず0.618になります。
  • 2つ後ろの数字で割ってみると、0.382
  • 3つ後ろの数字で割ってみると、0.236
  • になります。

逆に後ろの数字を前の数字で割ってみると

  • 1÷1=1
  • 2÷1=2
  • 3÷2=1.5
  • 5÷3=1.66666666666666
  • 8÷5=1.6
  • 13÷8=1.625
  • 21÷13=1.6153846153846(1.615)
  • 34÷21=1.6190476190476(1.619)
  • 55÷34=1.6176470588235(1.618)
  • 89÷55=1.6181818181818(1.618)
  • これ以降、小数点第3位で四捨五入していくと必ず1.618になります。
  • 皆さんよくご存じの、黄金比率に出てくる数字です。「1:1.618」世界でもっともバランスの取れた比率になります。
  • このように、割り算で求めた数字をフィボナッチ比率として、様々なことに応用しています。

フィボナッチ比率を用いたテクニカル分析

フィボナッチ比率を活用したトレード手法は4種類あります。

  • フィボナッチ・アーク
  • フィボナッチ・エクスパンション
  • フィボナッチ・タイムゾーン
  • フィボナッチ・リトレースメント

フィボナッチ・アーク

フィボナッチ・アークとは、あるポイントから円弧線を描いたもので、時間の概念を加えたものになります。基本的な考え方は、フィボナッチ・リトレースメントと同じで、ラインが水平線なのか円弧なのかの違いだけです。

フィボナッチ・エクスパンション

フィボナッチ・エクスパンションとは文字通りなのですが、「エクスパンション=拡張」なので、相場がどこまで拡張するのかを分析するものになります。上昇局面であれば、上昇中の価格がどこまで拡張するのか、下降局面であれば下落中の価格がどこまで下がっていく(拡張)のか判断する分析方法になります。

上昇か下降かトレンドがはっきりしているときに利用できるものになります。

リトレースメントと同様、水平線を引いて分析します。用いる比率も同じです。

フィボナッチ・タイムゾーン

フィボナッチ・タイムゾーンは、他の手法とは向きが違って、時間軸に沿った形でフィボナッチ比率を活用する手法になります。

日足等のチャート上に垂直な線を引く形になります。

この引いたラインのところで大きな値動きが発生するというものです。

他の手法と同じで用いる比率は同じなのですが、時間軸に重きを置いているので、価格(上値・下値)ではなく、エントリータイミングのみに焦点を当てた手法になります。アークに近い感じになります。かなり上級者向けになってしまうかもしれませんが、先入観のない初心者の方が意外と早く使いこなすことができるのかもしれません。

フィボナッチ・リトレースメント

フィボナッチ・リトレースメントとは、トレンドが発生した際に、押し目買いや売りのポイントがどこなのか判断するための手法になります。一般的にフィボナッチといえばこのリトレースメントのことを指すぐらいフィボナッチを用いたテクニカル分析ではメジャーなものです。

フィボナッチは単独で用いても良いのですが、エリオット波動などの他の理論と組み合わせて活用することで武器となります。

まとめ

フィボナッチとはイタリアの数学者の名前に由来しています。

私は、フィボナッチ数列とは20年近いお付き合いをしています。投資法としてたまに紹介されることがありますが「ココモ投資法」というものがあります。私はこれを利用して、競馬で馬券を購入したりしています。

馬券が外れるごとに次のレースにかける金額をフィボナッチ数列の数字どおりに上げていく方法です。ハズレが続くと大きな損失を抱えてしまいますので、数列の8を上限と決めて購入しています。まあ、成績は勝ってはいませんが、少しだけ負けている程度です。皆さんはマネしないでください。

フィボナッチ・リトレースメントは沢山のトレーダーが活用しているもので、過去のチャートに当てはめてみるとぴたりとハマると思います。それくらいトレーダーが意識しているテクニカル分析になります。

もし、FX(為替取引)で勝とうと思えば、絶対に抑えておかないといけないのが、フィボナッチになります。

各証券会社が用意するチャートの分析ツールにもきちんと用意されていますので、分析対象の高値と安値を選択するだけで、1.618や0.618などのラインが引かれると思います。一度試してみてください。

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