チャート RSIとは

投資入門
RSI

はじめに

株やFXなど投資を始めようと思うと、今は買い頃なのかどうか悩んでしまうと思います。そのためプロでも初心者でも参考にするのがチャートです。ただ、チャートと言っても何をどう見たらよいのかわからないとお悩みの方も多いと思います。

そこで今回は、私が特に愛用している「MACD」の弱点を補完している「RSI]についてわかりやすく解説したいと思います。

「RSI」はウエルズワイルダー氏が開発したテクニカル指標です。株で言えば現在の価格が買われすぎなのか?売られすぎなのか?を表したもので、初心者でも視覚的にわかりやすく利用している投資家多いものです。テクニカル分析のメジャーなものとなっています。非常に単純な仕組みなのですが、売買のタイミングを探るためには欠かせないチャートです。

あなたも、「RSI」を理解し活用できるようになれば、プロトレーダーの仲間入りができるかもしれませんね。

RSI入門

RSIってなに?

「RSI」は「アールエスアイ」と読みます。「 Relative Strength Index 」の頭文字をとったもので、日本語表記では「相対力指数」と言います。

RSIは、例えば日足でいえば過去5日間の終値の値上がりと値下がり幅の差で指数を求めるものになっています。

ここで求めた数字は、必ず0%~100%の間になります。この例えば70%を超えると買われすぎ、25%以下なら売られすぎと判断します。

言葉で表現してもわかりにくいと思いますので表にして説明いたします。

区分終値前日との差
前日120
1日目13010
2日目125-5
3日目120-5
4日目13010
5日目1355

上の表で、価格が上昇した日の値幅の合計をまず出します。(1日目、4日目、5日目)

10+10+5=25

次に、価格が下がった日の値幅の合計を出します。(2日目、3日目)

5+5=10

更に、RSIは値上がりの割合を計算するために5日間の値動きの内、値上がり幅がどれだけあったか計算します。

(値上がり幅)25÷((値上がり幅)25+(値下がり幅)10)×100=83.333333

ということで、RSIの値は83となります。

これを日足で例えれば、これを毎日繰り返しそれを線で結んだものがRSIのチャートになります。

RSIも短期(5日)・中期(25日)・長期(75日)などの設定がありますが、私は短期のみを使用しています。MACDと相関関係がわかりやすく使いやすいので短期のみを使用しています。

上:ローソク足と移動平均線 中:MACD 下:RSI

RSIはMACDは欠点を補完

MACDは、価格がほとんど動かないレンジ相場が苦手なのですが、RSIは価格がほとんど動かない場合や緩やかに価格が変動する場合が得意な指標です。

MACDでだましが発生しても、RSIを見ればMACDにあらわれているサインはダマしだと判断できるようになります。

また、RSIは急激な値動き(高騰・暴落)が続くことが苦手な指数です。その言う場合はMACDが得意な相場になります。RSIとMACDは合わせて使うことでお互いの苦手を補完することができます。

RSIをどのように活用するのか

RSIは数字を見て判断します。例えば75%を超えるエリアに入れば、買われすぎ、25%から下のエリアに入れば売られすぎという風に判断します。

ただし、その段階で売買の判断をするわけではなく。そこから確実に売りの方向になったとか、買いの方向になったとか見てから売買を行います。

もう少しわかりやすく言うと、上の図をよく見ていただけたらわかると思いますが、RSIの50%のラインがあると思います。そのラインを下から上に大きく抜けたところが買い、上から下に抜けたところが売りのタイミングになっています。

このタイミングは、同じ図のMACD線がシグナル線を下から上に突き抜けた「ゴールデンクロス」、その逆に下抜けた「デッドクロス」と重なっていると思います。

RSIでは、この50%ラインで%が戻ってしまうこともあり見た目上レジスタンスラインやサポートラインとしてとらえられる場合もあるので、この50%ラインを超えるのか下抜けるのかは意外と重要です。

RSIの数値が売られすぎエリアに入っていれば売られすぎですが、この50%ラインを超えてはじめて買いのサインだと判断できます。逆にRSIの数値が買われすぎエリアに入って、そのあと50%ラインを下抜ければ売りのサインだと判断します。

MACDのゴールデンクロスとデッドクロスのシグナルと併せて活用することで確実な売買タイミングをつかむことができます。

RSIは株や通貨によって、売られすぎのエリアと買われすぎのエリアが違います。過去の数値をみて、それぞれの銘柄に応じたエリアを判断する必要があります。この点がRSIの難しいところです。

私のRSI活用法

私は、売買のタイミングを把握するために「MACD」を活用しています。

そしてもちろんRSIと一緒に活用するのが一番良いとは思いますが、そこまではせずに、ローソク足と組み合わせてシナリオを立てて売買をします。

あせって、相場の把握をしようとするとダマしに引っかかってしまうので、ここでRSIを使用して、

①現在、買われすぎなのか売られすぎなのか

②50%ラインを抜けたのか下回ったのかそれとも壁になっているのか

という点を確認して、売買に移ります。

MACDとRSIを組み合わせれば、機械的に売買できるようになります。

RSIはMACDと組み合わせると本当に株や為替など使えます。ぜひ皆さんもご活用ください。

まとめ

今回のポイントは

  • RSIは投資家のメジャーアイテム
  • RSIはMACDの欠点を補完する
  • RSIは%であらわし、売られすぎか買われすぎかを視覚的に判断するもの
  • RSIの線が50%のラインをクロスすることで、売買のサインを読み取る
  • RSIはMACDと補完しあい最強の武器となる

以上です。

RSIは急激な上昇相場や下落相場では数値が0%や100%に張り付いてしまう現象が起きてしまい全く使い物にならないときがあります。これを通常「張り付き」と言います。

この張り付きを補完するのは急激な価格変動が得意なMACDの出番です。RSIはMACDとの相性が良く組み合わせることで最強の武器となります。

RSIを身に着ければ、鬼に金棒です。

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