相場が荒れた時の乗り切り方

投資入門
下落チャートと世界地図

新型コロナウイルスで市場大荒れ

現在、新型コロナウイルスや原油価格の暴落等により株式や、為替の市場が大荒れになっています。正直なところどこまで続くのか誰にもわかりません。その波に揉まれどうしようか迷っている方も多いと思います。

こういう時の乗り切り方は、2つ方法があります。

投資の世界で神様の投資家ウォーレン・バフェット氏が2017年に株主に当てた手紙に、株式相場が下落したときに、投資家がするべきことを手紙に書いています。

要約すると、「市場にとどまること」と「株を安く買うこと」が書いてあります。今回はこのことについて詳しく説明いたします。

この記事を読めば、必ず、この難局を乗り越えることができると思います。半分、自分にも言い聞かせていますが・・・。

下落相場を乗り切る方法

下落の理由を知る

下落相場を乗り切るためには、まず、今下落している理由を知るところから始まります。

現在の下落の理由は以下の点だと思われます。

  • 新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響懸念
  • 原油価格の急落
  • 投資家のパニック

新型コロナウイルスのの感染拡大は全世界に広がりを見せ、WHOも遠回しながらパンデミックを認めました。今がピークかと言えばまだまだでしょう。これからさらに感染者が増えていくことになりそうです。

株価の混乱の一番の原因は、原油価格の急落です。普段の株式市場では、貿易の原材料である原油が値下がりすれば、日本株は値上がりします。ところが今回は、原油価格が思わぬタイミングで暴落してしまい、アメリカ経済に大きな影響が予想されるため、結果的に日本の輸出も減ってしまうことが予想されるということで、株価の暴落が始まりました。

また、投資家の予想もしない原油価格急落で、日本株など予想の方向と反対に値動きしたためにパニックになったことも拍車をかけた理由だと思います。

理由を分析しいつまで続くのか予測する

先ほど挙げた主な下落理由が分かったところで、それがいつまで続くのか予測します。

原油価格の下落

原油価格の下落で得する国はありません。産油国であるアメリカは、ダウ株価の主力である石油関連企業の業績が悪化します。その予測に伴い、株価が大幅に下落し、株式市場が冷え込んでしまいます。また、ロシアや中東の国々でも原油価格の下落は国家予算に直結するため非常に深刻です。中東の国々は世界の投資家であるため、投資にもオイルマネーが回らなくなり、市場がさらに冷え込んでしまいます。このようにどこの国も得をすることはないので、かなり早い段階で減産合意し原油の市場が安定するのではないかと思います。

新型コロナウイルスの影響

やっとパンデミックの状態と判断されましたので、これから患者数が世界的に増えていくことが予想されます。各国とも非常事態宣言や外出禁止などの措置を講じており、経済の停滞を招いいています。これが長期化することによって大きく経済が後退することが予想されます。ですので、新型コロナウイルスの本当の影響はこれから3か月単位で深刻さが増していくと思います。リーマンショック等を参考にすると影響は、あと1年半は続くと思います。

投資家のパニック

各国の中央銀行等の市場介入により、一時的に落ち着くと思います。各国の市場対策が打ち出されればある程度戻ってきて市場は安定するのではないかと思います。しかし、今回、投資家などはリーマンショックの経験しかないのでその程度で済むのではないかと思っていますが、リーマンショックの時には非常事態宣言や外出禁止などの経済の停滞は一度もしていません。経済の影響が深刻だと気付いた時に再度、パニックになるかもしれません。

自分の投資スタイルにあわせて損切等をする

短期投資の方は、投資をする際にどこまで値が動けば損切をするという自分ルールを定めている人が多いと思いますが、中には何となく感で売り買いを決めている人もいると思います。損をしていると憤りを感じて冷静な判断ができないときが多いですので、一度落ち着いて、損切りすることを考えてみてください。一度、落ち着いて最初からやり直した方がうまくいくことも多いです。

自分で判断が難しい場合には、テクニカル分析などを利用して例えば買いのサインが出たら買うなど機械的に判断するのも良いと思います。株価などが通常の市場と逆方向に動いたりしていますので、正常時の判断材料では思った方向に動かないことが多いです。

ウォーレン・バフェット氏の言葉

「このような恐ろしい時期には、2つのことを絶対に忘れてはならない。1つ目は、広まった不安は投資家にとっての相棒だ。なぜなら、安く買えるから。2つ目は、個人的な恐怖が自身の敵だ。それは根拠のないものだろう。不要な、高いコストを避け、アメリカの財政のしっかりとした一連の大企業を長期的に待っていれば、ほぼ間違いなくうまくいくはずだ」

ウォーレン・バフェット 2017年株主に当てた手紙抜粋

「投資信託や株式の長期保有など、中長期の投資を行っている人は、下落があっても恐れず、保有し続けろ。そして、安く買うチャンスがやってきているのので、買え。」ということだと思います。

この難局を乗り切る方法は2つ

保有し続け、有望なものは買い足す。

一度、精算(損切)し、市場が落ち着くのを待つ。

この2つの選択しかないと思います。

老後の資金のため、投資信託など長期の資産運用を行っている人は、今は焦らずにじっと我慢することが必要です。このように下落することは10年に1回程度はありますが、必ず回復しています。なんとかしたくなる気持ちはわかりますが、我慢です。むしろ、しばらく残高の数字を見ないようにしましょう。

まとめ

今回のポイント

  • 株価などの急激な下落局面ではまず、現状を分析する。
  • それがいつまで続くのか予測する。
  • 長期の場合には保有し続け、買い増しをする。
  • 短期の場合は、損切りをし、自分と市場が落ち着くのを待つ。
  • どうしても短期で取引するのであれば、テクニカル分析のみで機械的に取引する。

価格の下落を目にすると必ず焦ります。そして自分の予想通りに値動きしない(逆方向に値動きする)とパニックに陥ってしまいます。とにかくこういう時こそ落ち着くことが大事です。自分や市場が落ち着くまでは動かいない方が得策です。もちろん、損失があまりにも大きく許容範囲を超える場合には一度損切りしやり直すことも必要だと思います。

私の予想ややり方を参考に、冷静になって自分の投資を考えてみてください。

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