アフィリエイトで無登録金融商品取引業者を紹介すると違法性を問われる?!

副業
アフィリエイト広告NG

副業として、アフィリエイトを行っている人は多いと思いますが、アフィリエイト広告を掲載したことによって、違法性を問われることもあるようです。

法律に基づいて許可や登録をすることによって初めて業務を行うことができるような企業の紹介には、ちょっと注意が必要です。

特に金融商品取引法に関連する、FX取引などの店頭デリバティブ取引で、誤って無登録業者の紹介をするなどした場合には警告を受けた事例もあります。

今回は、どういう点が、問題になるのか?という点に絞って解説していきたいと思います。

金融商品取引業とは?

金融商品取引業とは、株式や債券などの販売・勧誘、投資運用に関する業務、投資に関してアドバイスする業務などを生業とすることをいい、金融商品取引業法第29条の規定により申請し登録された業者のみが行えることになっています。また、同法第33条の2の規定により登録された銀行等の金融機関も含みます。

同法の中で、金融商品取引業は4つに区分されており、第1種金融商品取引業、第2種金融商品取引業、投資助言・代理業、投資運用業に分けて定義されています。

通常の株式取引や債券、FX取引を行える業者も第1種金融商品取引業に分類されています。

アフィリエイト広告での問題点

金融商品取引業の原則論からお話しすると、証券会社やFX業者の代理店業務、代理勧誘業務は、原則として第一種金融商品取引業に該当(ただし、証券業務の一部は金融商品仲介業者として登録すると適法になります。)します。これは、第1種金融商品取引業に「店頭デリバティブ取引の媒介」が位置付けられているためです。

通常、アフィリエイト広告をただ単に掲載すること自体は、問題になりませんが、広告媒体側が個別に電話やメールで勧誘する行為は「店頭デリバティブ取引の媒介」とみなされてしまいます

意図的ではないにしろ、無登録業者のアフィリエイト広告を掲載し、能動的な勧誘をした場合には、無登録業者だけではなく、アフィリエイター側にも金融庁からの警告が届くことになります。登録された金融商品取引業社のアフィリエイトにくらべ、無登録の業者のアフィリエイト広告を掲載した場合にはさらに悪質性を問われることになります。

さらに、最近では、海外に住所、拠点を置く無登録金融商品取引業社が大きな問題になっています。

海外に拠点や会社があれば、金融商品取引業法の対象ではないと思われているようですが、金融商品取引業法では、日本に居住している人を顧客として金融商品取引業を営むもの全てが対象となっています。

日本に住む個人が自発的に、このような海外拠点の無登録金融商品取引業社と取引することまでは規制の対象にしていませんが、このような業者のアフィリエイト広告を掲載することによって、違法な取引を助長しているとみなされてしまいます。

どう対応すればよいのか?

そのような業者をどうやって見分ければ良いのかわからないかもしれませんが、大手のASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)であれば、そのような事業者の広告自体が排除されています。

また、自分自身が、SNSなどを通じてそのような事業者のアフィリエイト広告を手に入れる場合もあるようですが、そういったときには、金融庁のホームページに無登録業者が掲載されていますので、そちらを参考にするのも良いかと思います。

無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について(金融庁ホームページ)

金融機関やFX業者などのアフィリエイト広告の掲載はリターンも大きいものが多いですが、違法性も考えていかなくてはなりません。

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まとめ

FX業者など金融商品取引業社のアフィリエイト広告を掲載する場合には注意が必要です。

FXなどの店頭デリバティブ取引について、能動的に口座開設などを電話やメールなどにより勧誘する場合には「店頭デリバティブ取引の媒介」とみなされ金融商品取引業法で登録された事業者でなければ違法行為とみなされます。

また、最近では海外に拠点を置く事業者が日本国内に居住している人に対して勧誘をしている場合もありますが、こちらも金融商品取引業法で違反になります。

現在は、こういった事業者等には金融庁から警告が送られているようですが、悪質性が高いと認められればそれなりの処分が下される日も近いと思います。

また、そのような業者のアフィリエイト広告を掲載し積極的に勧誘していたアフィリエイターも警告を受けることになります。

もし、そのようなことにならないようにするのであれば、事前に金融庁のホームページで確認するか、海外の事業者であれば、アフィリエイト広告を掲載しない等の自己防衛策を講じておく必要がありそうです。

儲かれば何でもするのではなく、違法性が問われないか常に注意を払って、副業(アフィリエイト)に取り組んでいきましょう!

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