新型コロナウイルス感染症対策 換気の悪い密閉空間を改善する方法

健康
エアコン設定温度

新型コロナウイルス感染症対策として換気は重要な項目となっていますが、暑い時期を迎えて、エアコンの使用などで十分な換気が行えない施設などがあります。

この場合にどのように対応してよいかお困りの方も多いと思います。

今回は、どのように対応すればよいのかわかりやすく説明したいと思います。

この記事を読んで、安心安全な感染症対策に努めましょう!

人的に換気が必要なエアコン

基本的にエアコンは外気を取り込みません。

エアコンの基本的な構造として、室外の空気を取り込む構造にはなっていないのです。室外機から室内機へ冷媒ガスを循環させることにより室内機の中にある熱交換器を冷却(加熱)させています。室内の空気を冷たく(暖かく)なった熱交換器にあてることにより、冷風(温風)を吹出し口より出していますので、室外から空気を取り込むことはありません。

2000年初頭に販売されていた酵素エアコンというのがありましたが、このエアコンは外気を取り込む機能がついていました。

家庭用のエアコンでは基本的に室内の空気を循環させているだけなので、必ず換気が必要ななります。

例えば工場などの業務用空調設備であれば外気を取り込む機能も付いています。また、大型の施設であれば、常時稼働する換気扇などもついていると思います。そういったものであれば換気は必要ないと思われます。

室温28℃以下、湿度70%以下

ビル管理法で居室内の温度および相対湿度の基準(28℃以下・70%以下)は定められています。

また、ビル管理法の考え方に基づく必要換気量は一人あたり毎時30㎥ですが、これを満たすために換気をしようと思えば30分ごとに1回、数分間窓を全開にしなければならない施設もあると思います。

伝統的な日本家屋の6畳の部屋であれば、天井の高さにもよりますが、大体部屋の体積が25㎥~30㎥だと思います。

ですので、1人あたりこの部屋の空気を1時間毎に1回は入れ替えるという基準になっています。2人いれば2回。3人いれば3回という感じになります。ということは、密度によりますが、結構な頻度で換気をすることになります。

そして、これだけ頻繁に換気をしながら、室温28℃以下、湿度70%以下を維持しようと思うとかなり難しい状況になります。

そこで、考えられる対策は以下のとおりになります。

エアコンの温度をできるだけ低く設定

これから、猛暑日が続くときなどは特に、エアコンの温度をできるだけ低く設定しておくことが有効な対策です。

近年、省エネの取り組み地球温暖化の取り組みとしてエアコンの設定温度をできるだけ高く設定するようになっていましたが、新型コロナウイルス感染症対策として今年は、エアコンの設定温度は低くしましょう。

エアコンの設定温度を低くしながら、換気を行い、感染症対策と、熱中症対策の両立を図ります。

換気は2方向の窓を常時、できるだけ開けて、連続的に室内に空気を通すことが理想ですが、もし1方向しか窓がない場合は、ドアを開けるか、天井や壁の高い位置にある窓
を追加で開けて対処しましょう。

空気清浄機を併用

もし十分な換気が行えない場合は、可搬式の空気清浄機を併用しましょう。

空気清浄機だけでは不十分ですので、窓の換気と併せて行うことが重要です。

空気清浄機を使用する場合は、以下の店に気を付けましょう。

  • 空気清浄機は、HEPAフィルタによるろ過式で、かつ、風量が5㎥/分程度以上のものを使用すること。
  • 人の居場所から10㎥(6畳)程度の範囲内に空気清浄機を設置すること。
  • 空気のよどみを発生させないように、外気を取り入れる風向きと空気清浄機の風向きを一致させること。

空気清浄機も万能ではありません。とにかく換気が第1で、もしどうしても不十分な時に空気清浄機という選択になると言うことを考えてください。

まとめ

新型コロナウイルス感染症対策として換気をしながら、暑い時期を乗り越える方法として、エアコンの設定温度を低くすることと、空気清浄機を併用することをご紹介しました。

もちろんこれ以外に、毎年、呼びかけられていますが、熱中症対策として、水分補給や十分な睡眠なども確保していかなくてはなりません。

様々な工夫をしながら、今年の夏を乗り切っていきましょう!

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